呼吸

呼吸はとても大切です。
1番見逃されやすい体の熱の取り方です。
ヨガ・ピラティス・瞑想・ラジオ体操など
呼吸に重きを置いているものはとても多く、
人間の身体の中で重要な
仕組みであるということを表しています。

あなたがもしヨガやピラティスを
したことがあるのなら
ご理解いただけると思いますが

ヨガやピラティスは動きよりも
“呼吸を整える”ということに
重きを置いた健康法です。

数ある健康法でも重要視されている
呼吸を仕組みから考えていきましょう。

呼吸は息を吐くこと(呼気)と
息を吸うこと(吸気)に
分けることができます。

肺を膨らますことによって
息を吸うことができて、
肺がしぼむことで息を吐くことができます。

これらは身体で自律神経が
無意識に行ってくれていて
特に意識することなく呼吸をしてくれます。

一般的に呼吸の目的は
「酸素と二酸化炭素の交換」が
良く知られています。

その他にもあまり知られていませんが、
とても重要な効果があります。
それが「身体の熱を排出すること」です。

“ラジエーター”をご存知でしょうか?
工業などで使われる、
摩擦によって熱を持った
物体を冷やすための道具ですが、

ラジエーターの特徴は
とても細い管がいたるところに
びっしりと並んでいる方が
熱を取る際の効率が良いところです。

その物理的特徴から考えても
身体の熱を帯びやすい臓器の周りには
とても細い毛細血管がびっしりと
敷き詰められています。

これはとても重要な事実で、
その臓器全体から効率よく
熱を取ることができます。

実際肺の周りにも毛細血管が
敷き詰められていて、
この血流は他の臓器への血流とは
区分けされ人間の体の中でも
特別な扱いを受けています。

人間の身体の中で唯一、
日常生活で空気に触れることのできる
臓器の肺はその周りに毛細血管が
とても多いので肺の周りの
毛細血管から空気に熱を移して
一気に外へ吐き出します。

その後即座に肺の中に冷たい
外の空気を入れることで
またさらに体の中の熱を取ることができ、
熱の溜まった空気はまた外に排出する。
これを人体は自動的に繰り返しています。

そして呼吸の重要なところは
それだけではありません。
もし何らかの影響で呼吸だけで
対処できないほどに体の熱が
増えた場合を考えましょう。

続く

湊翼